平成22年7月号　第14回　エイデンかみやでんき　神谷光雄さん

つながり

長い付き合いをさせていただいてるお客様が多いです。取り付けや修理、工事で何かあるたびにおじゃまするので、 「うちに合うテレビを」という注文があれば、「2Ｆのあの部屋ですね」という具合に。

初めてのお客様も、つながりは大事にしたいと思ってます。電気のことで困った時に、思い出していただけるような、そういうお付き合いをしたい。

最近は1人暮らしの高齢者や、ご夫婦とも高齢というお客様が増えました。自分で脚立に乗って電球の交換をするのは危ないですよね。だから交換はやめといてください、と言ってます。気軽に電話してください、取り替えにとんで行きますよ、と。ちょっとつまずいて骨折でもしたら危険ですからね。

対処の案内

話題になっている地デジですが、デジタル放送はすでに始まっていて、アナログは来年で終わります。
地デジになるとチャンネルの番号が変わります。現在メーテレは11、中京は35となってますよね。地デジになると、メーテレは6、中京は4になるんです。

テレビを設置した時に一通り説明をしますが、年配のお客様には「最初のうちはこの紙を見てね」と言って、新しい番号を書いた紙をお渡ししています。

実際によくあったのは、「テレビが映らなくなった」という年配のお客さんからの電話です。ＢＳやＣＳにつながっていないテレビの場合、間違ってそのボタンを押してしまうと、映らなくなるんです。

そのボタンを触ったという覚えが無いから、番号を押しても『チャンネルが登録されていません』という画面表示が出る。そんな時は「知らないうちにボタンを押してるかもしれないので、そしたら『地デジ』というボタンを押してくださいよ」と伝えます。お客様から電話があればすぐに走って行きますが、『そんなに電話で呼んだりしちゃいけない』と気を使われるので、事前に予想されるトラブルは、『こうしてください』という案内を作って、先に渡しておきます。

ニーズ

今の時代は移り変わりがめまぐるしく速いし、競争が激しい。それはどの業種でも同じです。

量販店で買う人、個人店で買う人、ネットで買う人。低価格を求めるお客様を追いかけるのでなく、我々との信頼関係で必要としてくれるお客様とのつながりを大切にしたい。高齢化、販売不振、大手の進出。個人店は毎年減っていますが、がんばってる店はがんばってる。うちは派手なことやってないけど、コツコツと地道にやってます。

個人店のやり方を求めてる人や必要としている人は、潜在的にいると思う。商品を全然買ったことが無いけどいいのかなあ、電話をかけるのも勇気がいる、と思われるかもしれませんが、どんなきっかけでも縁のあったお客様は大事にしたいと思っています。