水野 泰徳さん
水仲工業株式会社 代表取締役

〒470-2102
愛知県知多郡東浦町緒川北赤坂23-1
電話 0562-83-3079
FAX  0562-83-9181

高校~大学~就職

今までの人生は、実に良い人との出会いがあったればこそだと思います。高校生活は『よく遊びよく学び』というより、『よく遊びよく遊び』でした。3年間の思い出がぎっしりつまってるから、どれが1番の思い出なのか決められないほどすごく楽しかったです。勉強でわからない所があれば成績優秀な友達に教えてもらい、勉強のやり方がわかると授業が楽しくなってくるし、いい先生にも出会うことができました。

中学生の時はどちらかというと自分に自信がなかったんですよ。高校は農業高校醸造科ですが、学校の雰囲気がそうだったのかもしれないけど、のびのびとできた。全てのことに自信がつくし、前向きに物事を考えられるようになるし、いろんなことが発見できるようになった。それが楽しい原因じゃないかな。人間を育ててくれる学校でした。

私は微生物をもう少しやりたいと思い、農学部応用微生物に進み、就職は大阪の製薬会社の研究室に決まっていましたが、結局親を説得することができず、製薬会社は断念しました。就職は親の会社と関連した所へ行くことになり、名古屋に1年、東京に5年行きました。(プラスチックの)製品開発課でした。水産関係の製品開発で千葉県・宮城県が担当でした。仕事は楽しかったし、テニスやスキーもやってスポーツで友達がたくさんできました。

ところが28歳の時、東浦へ帰ってきたら今まで自分の周りにあったものが何も無いんですね。会社と自宅以外、自分の身を置く場所が無い。これではいかんなと思ったころ、東浦のテニスクラブ立ち上げを手伝うことになって、町体育館のテニス教室をやりながら、5年ほどかけて東浦テニスクラブを立ち上げました。その接点から緒川の体育指導委員に欠員が出たので、引き受けることなりました。それから28年になるかな。住民に対して指導やコーディネートをし、要求があれば話を聞いて手伝いをするとか、町が企画した行事の手伝いをしたり、助言をしたり。コミュニティ体育部や森と川スポーツクラブの立ち上げもお手伝いできました。

会社

43年10月、親父(水野)と実弟(仲川)が昭和レジン工業の100%下請け会社を設立。それから昭和55年頃、イスの芯材を作るようになりました。プラスチックでできる物で、お客さんの要望があれば何でも作りますよ。デザインに対していろんな提案をしながら型を作ります。またプラスチックで道路標識や道路安全設備を作っています。町内小学校の生徒さんが集めたペットボトルのキャップから、学習用の植木鉢も作っています。

今いるスタッフがそれぞれに働いてくれる。失敗したらしたでしょうがないけど、自分で考えてやるように言ってます。お客さんからの要望に対して、企画した人間がこういうことをやりたいと言う。最終的には僕の責任になるけど、今いるスタッフに自分で考えさせ、工夫して作り出させる。それが水仲工業の雰囲気になっているのかもしれません。

会社として今が1番曲がり角のような気がします。うちはプレス成形で、他にインディクション成形という方法があるんだけど、お客さんがどちらを選択するのか。簡単な物を作るのか本当に手作りの物を作るのか。社長を含め上の者がどれだけ考え、自分たちが今からいく道はどちらへ進むのか、見極める必要があります。自分に対する見極めも大事。自分に厳しくありたいと思います。