下川 孝三さん
有限会社志茂川本店
〒470-2104
愛知県知多郡東浦町生路門田101-7
電話 0562-83-2406
FAX 0562-83-2497
https://shimokawa.in/
店の強み
調理学校を卒業後21歳までは店を手伝いながらバンド活動をしてました。若者向きのレストランをやろうと思ってたので、修行先は中華とフレンチ。しかし親父が病気で倒れ、お母さんが一人になってしまったので、急遽店を手伝うようになりました。夢を忘れ気づけば奮闘してる形ですね。自分の都合がいい環境でやっててふと思ったんでしょう、このままでいいのかなって。24歳ぐらいで本腰を入れてやろうと思い、今は忙しくやってます。東浦もフランチャイズチェーンが増えてきて、昔っぽい店が消えつつある中、こういう仕出しの店をやるのはある意味強みかなと思います。安い店はそれでニーズに合ってますけど、そこと同じく並べちゃうのはまずいですよね。お客さんの接待でお弁当が必要な時、そういう時にちょっといいものを提供したい。
今は葬儀場で仕出しを出してもらえたり、外食で済ませる人も増えたけど、ここはまだちょっと田舎だから、自宅に親戚を呼んで集まるのが定番です。結局大変なのは奥さんで、お客さんが来て忙しそうであれば、洗わないでいいよ、そのままでねって。洗うのが当然という人もいるので、余計なお世話かもしれないけど。
インターネット
落ち込んで厳しい時もあったし、何をやったらいいのかわからず路頭に迷った時もある。ポスティングや会社訪問、自分なりに努力したけど、今はインターネットでの声かけしかないので、昼の合間にブログを書いてます。ブログの効果もあって、東浦中心だった仕事が、最近では常滑、大府、東海のほか、健康の森を利用するスポーツ団体からも注文を受けてます。ただ注文を受けて納品するだけでなく、コミュニケーションをとったり、若い人や年配の人はいるのか聞いて献立を変えてみたり。ちょっとした打合せをして、いくつか選択できるようにしてます。お客さんがどう求めてるかを考えれば、次につながると思います。
古いバイクが大好き。市販では売ってない部品を自分で作って、カスタムショーに出したりビンテージレースに出たり。ネジやボルトを見ててもわくわくします。バイクを取ったらもぬけの殻になるから、ある程度与えておくとバリバリ仕事やりますよ。趣味がないと頭がニュートラルにならないから、何も手がつかなくなるでしょうね。
家族で出かけると決めたら2週間前からわくわくするようなプランをたてて、車中泊やカセットコンロでBBQもする。でも最初は切り替えのコントロールができなくて、休みでもつい心配で遊べなくなるんです。日曜休みで月曜日にまとまった仕事があると、『あれは出したかな、パートさんに何時出勤か伝えたかな』とか。今はバランスよくちょっとコントロールできるようになりました3月~4月は学校や会社、全ての行事の動く時なので、すごく忙しくてランチと夜ができない日も。
そんな時はブログ 「お昼だよ!全員集合!」 でお知らせしてます。
いい品をお客様へ
今は死に物狂いで進めて現状を守って格闘してるけど、新しいものがどんどん入ってくるし、仕出しが減ってきたらって考えたらこわい。毎日弁当、ランチケータリングは大手企業に負ける。大手は同じものを大量に、しかもダイレクトに仕入れるから金額が違う。以前ミートショップの成田さんに、毎日弁当の注文数が減っていく悩みを話したことがあります。「うちはちょっと高いからな~…」なんて言ったら、「高いじゃない。他と違うしいい物を提供しているから」と。気づけば実はよく「うちは高いからしょうがないですね」 セールスに値段の話ばかりしてきた。
『うちは違うと自信をもって言った方がいい』と 気づかされました。安い弁当屋とは違う。うちが高い理由は、東浦の八百屋さん お肉屋さん スーパー 無農薬野菜(志茂川農園)「東浦でそろえる」 大口ロットでの仕入れ、ダイレクト発注などもせず、必要に応じ必要な分だけ いい品を よりよい調理法でって!!
次のプロジェクトも考えてます。うちは男性客が多く白いご飯をがっつり食べる系なので、女性向きにした方がいいよとか言われるし、家庭的な店が増えてるけど足並みそろえる必要はないと思う。移転して山奥でやろうかなって・・・。東浦でスローライフを。開拓して畑があって、土のついたままの野菜がレジ横にあって。そういう隠れ家的な店をいつかやりたいですね。